CPO日記
台北市内の電話番号DIDを、IP電話で利用できるようになりました。
2014年02月24日
友達が、台北に会社を設立、あらたに事業を起こそうということになりました。
台湾の会社では固定電話番号の届出が義務付けられております。
台北市で設立なので、番号は当然02になります。しかし会社は将来は大きなオフィスが必要となるにしても、今はまだ本人と営業のパートナーの二人ですから、大きなオフィスは不要です。自宅または、仮のオフィスで登記して将来移転することになりそうです。
そのようなステージで固定電話を持つことは、そもそも、無駄です。まず、殆ど会社へいないので電話を受けれる可能性は低く、普通は転送電話モードなどに携帯電話へ転送することになるでしょう。日本のNTTのボイスワープもそうですが、転送に要する費用は決して当地でも安くありません。
そこで、提案したのが、02の番号がIP化されたものDID番号といいますが、それを、スマフォに設定して、スマフォがネットに接続されている限り、どこでも受けられるようにすることでした。
いまのところ一人しかうけられませんが、将来は IP PBXを導入して、複数のスマフォや固定式のIP電話機で番号を共用したり、かかってきた電話を受けた人が、他の人に転送したりと、いわゆるビジネスボタン電話のような機能を目指せます。
スマフォはiPhone5s で、日本から持ってきたので、台湾のSIMカードはそのまま使えないので、ワイヤレスルータに、Vibonの3GデータSIMカードをいれてそれをアクセスポイントにします。月額498元で、ネットは無制限に使い放題。
iPhoneはiPodと同様になってしまいますが、LineとかSkypeも使えますし、携帯の通話以外はすべて利用できます。
このiPhone5sに、チェコのソフト会社Acrobits社の有名なGourndwireというソフトをダウンロードしていれます。価格はappstoreで丁度1000円です。
Softphoneという安いバージョンもありますが、将来保留転送なども必要になるので、こちらのGroundwireにしました。
とりあえず、Qumaという通信会社の 02番号を取得し、それをそのGroundwire に設定します。つねに待受できるようにプッシュモードを有効にします。
音質はネットの接続状況に依存しますが、固定電話に較べるとかなりディレイはあるものの、まあ実用には何とかなりそうです。相手が固定電話だと殆ど問題はありまあせんが、相手が携帯電話だったりIP電話だったりすると、そのディレイはかなり気になることとなります。できればオフィスにいるときにはひかりかADSLでwifi経由のネット接続が望ましいです。
通話料金は固定電話会社の中華電信に較べるとかなり安い料金が設定されています。また月額の費用はひとつの番号あたりNT100です。これは中華電信に較べると半額以下です。
一応、バーチャルオフィスで固定電話をひとりで利用するには、これで充分でしょう。将来は数人の間で内線同士で話したり、かかってきた通話を他の内線へ転送するなどは、IP PBXに委ねることになります。